2007年06月17日

無力と微力の二人の天使

私が、ネットワーク『地球村』の会員になったのが、1997年です。
その頃から、地球環境の勉強をはじめました。
今年は、2007年なので、環境に取り組んで、10年近くなるわけです。

地球環境の現状を知ったばかりの頃、そのことを信じられませんでした。
それほど深刻でした。

深刻とは言え、自分なりに、いろんなことをしました。
マイ箸やマイバックを持つようになりました。
シャンプーを使わなくなりました。
クーラーを使わなくなりました。

しかし、現状はよくなりませんでした。
環境破壊は、進む一方でした。

環境問題の中で、もっとも深刻なのが、地球温暖化です。
地球温暖化の現状に対して、自分は無力感を感じていました。


今年になって、てんつくマンという人が、夏至の日にキャンドルナイトをしようと呼びかけているのを、インターネットからの情報で知っていました。
日本の全世帯に、新聞の号外を配ろうというものでした。
私は、心が動いたものの、体は動きませんでした。

そのうちいろいろあって、この活動に関わるようになりました。
この活動のプロジェクトを、TEAM GOGO!といいます。

次第に、TEAM GOGO!にのめり込んでいきました。
人生をかけるくらいの気持ちで、動くようになりました。

自分の力は「微力」だけれど、「無力」ではないことを知りました。
いま「微力」を尽くせることが、うれしくてたまらないのです。

以下、てんつくマンのメルマガより転載します。
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突然、素敵な物語が頭に浮かんできたので、
シェアしまーーーす。


「無力と微力の二人の天使」

その街に二人の天使が舞い降りた。

その街に降りてから天使は十月十日眠り続けた。

目を覚ますと、天使は自分が天使であることを忘れていた。

天使が舞い降りたその街はゴミだらけの街だった。

あまりにものゴミの多さや、人の心に天使は悲しくなった。

一人の天使は自分を「無力」と呼び始めた。
一人の天使は自分を「微力」と呼び始めた。

無力の天使の口癖は
「私だけがゴミを拾ってもしょうがない」
微力の天使の口癖は
「私は私が出来ることをやってみるわ」

無力の天使はゴミだらけの街を見て絶望を感じて
街から目をそらして、毎日空をながめていた。

微力の天使は一度は絶望を感じたものの
一日一個、ゴミを拾い始めた。

一年後、無力の天使は空の素晴らしさをいっぱい知った。
朝日の美しさ、夕日の美しさ、虹がかかった時の素晴らしさ。

一年後、微力の天使は微笑んだ。
街から365個のゴミが無くなった。

それから一年、さらに無力の天使は空の素晴らしさをいっぱい知った。
空や雲の変化を面白いなと見つめていた。

その頃、微力の天使は毎日「ありがとう」って言いながら毎日を過ごしていた。
それは、微力の仲間がいっぱい増えたから。
「一緒に拾うよ、私の力も微力だけど」
10人の微力達が一緒に拾った。
一年たったら3650個のゴミが無くなった。

それから、一年、無力の天使は空の美しさだけでなく、
街の美しさにも気づき始めた。

街がピカピカになっていた。
なんと、街では1000人がゴミを拾っていて、
一年間で365000個のゴミが無くなって
大変の意味が変わっていたのです。

微力の天使は言いました。
「始めはゴミを拾うのは大変でした。」
「でも、今は拾うゴミを見つけるのが大変です。」

この街はある日から、ゴミを拾う人も増えたけど、
ゴミを捨てない人も増えたのです。

あの人が拾っているゴミは私が捨てたゴミ。
私はゴミを拾うことは出来ないけれど、
ゴミを捨てるのをやめよう。

微力の天使は誰も否定をしませんでした。
微力の天使は自分が出来ることをやっただけなのです。

無力の天使の心に変化が生まれました。
無力の天使の心から絶望が消えていったのです。
そして、無力の天使も「ありがとう」を言いました。

ゴミを拾ってくれてありがとう。
お礼に無力の天使は微力の天使に空の美しさを教えてあげました。

次の日、二人の天使はゴミを拾いました。
正式には、ゴミを探すために歩きました。
しかし、ゴミは見つかりませんでした。
夕方になると、空がピンク色になりました。
素敵な空を見ながら、二人の天使は幸せを感じました。

ぴかぴかの街と、美しい空を見ながら
二人の天使は二つのことを学びました。

自分を無力という天使は言いました。
「あなたが動いてくれたから、この街は天国になったんだ
 天国は動いたら創れるんだね」

自分を微力という天使も言いました。
「私は下ばかり見ていたから空の美しさを知らなかった。
 でもあなたが空の美しさを教えてくれたから気づけたことがあるよ。
 それはすでにここは天国だということ」

今はすでに天国
そして、動けばさらに天国が増える。

二人の天使は少しだけ
自分の背中に翼があることに気づけました。

あなたは天使だよ。
あなたこそ天使だよ。

みんな天使だね。

この言葉を読んでいるあなたも天使。
そう、みんな天使。

※このメッセージは自由に添付して、あなたの素敵な仲間に広げてください。

※おかげさまで、すでに絵を書いてくれるイラストレーターが見つかり、
 出版社も決まりそうです。
 いろんな形でみなさんにお届けします。
 てんつくマン


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Posted by ごくらくトンボ at 18:48│Comments(7)TEAM GOGO!
この記事へのコメント
いいお話ですね。
感動して涙がでました。
私も自分のやっていることが微力で無意味に思うことがよくあるけど、
このお話を読んで微力でも自分にできることをつずけていく事、とても大切なことだと思えました。
無力の天使も無力だと思いながらも、空の美しさを見ながら心を絶望で満たさずに幸せな気持ちですごせた事素敵ですね。
ごくらくとんぼさん、こんな素敵なお話シェアしてくれて感謝です。
Posted by まさしママ at 2007年06月19日 12:30
三年前、高木代表の「非対立の生き方」の新刊パーティーでのこと。「世界の末端まで幸せでなければ、真の幸せはない」という代表の言葉に、強く動かされました。
無力を微力に。
号外が一人一人に火を灯しますように。
Posted by マナ at 2007年06月19日 18:05
何かにつけ、無力感やあきらめ感に支配されそうになる私です。
だから、このお話はとても心に響きました。

他者を責めることなく、自分のできることをしていく・・・私から見たごくらくとんぼさんです。
そんな姿に、勇気付けられたり、自分の中の願いに気付いたりします。

この間、ふと、一年前の自分を思い出して、今の自分は確かにそこから歩みだしているなって思いました。
小さな歩みだけれど、確かに。
それが嬉しいなって思いました。

いろいろきっかけをくださって、ありがとうございます。
Posted by そらまめ at 2007年06月19日 19:08
ウルウル。。。いいお話。。。感動!!
さっそく、人に伝えるのに、使わせてもらいます! 
説明するのが、ヘタクソで、トツトツ・・・になってしまって、悩んでました~~。 ラッキーですっつ!
先日まで、無力。でも、これにめぐり合えて、勇気と元気もらって。^^!微力だけど、近所のお店や地区の方に、飛び込みで、号外のお願いに、行ってきま~す!!
いい情報、いつも、ありがとうございますm(^^)m
Posted by トントンミー at 2007年06月20日 08:57
はじめまして、と、いいますか以前お会いしたことあります。首里城すぐ近くのT氏のお宅で。お友達のブログのリンクにあったので遊びにきました!天使のお話すごく良かったです。目に見える環境破壊も悲惨ですが、見えないところも荒んでいる時代ですよね~。これは私の好きなことばです・・・。「戦争の考えが起こった時は、それに勝る平和の思いで反対しなさい。憎しみの思いは、より強力な愛の思いで滅ぼさなければなりません。」これはペルシャの偉大な教育者の言葉です。自分のできることから環境問題に取り組みたいです。心の中についても然り!戦争を反対する思いは自分の身辺から夫婦喧嘩(笑)や他人の陰口、中傷をなくすことから実践(!?)はっきり言ってこれこそ至難のわざです。これを世界の人が実践したら子ども達は世の中をもっと肯定的に受け入れられるはず!これは私が毎日取り組める心の環境への取り組みです。
Posted by はるば at 2007年06月26日 22:09
てんつくマンさんの

天使の話 

私の日記に添付させてもらいますね。

少しでも 多くの人に見てもらいましょう
Posted by ティーダ at 2007年10月03日 23:47
素敵なお話ですね。

YURIAさんのブログからきました。
多くの人の心が少しずつ
変化していくことを祈っています

(*^_^*)
Posted by Light at 2007年10月28日 06:47
 
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